猫は水面下で怪我をしている
猫が怪我をする。
ケンカで相手の爪が刺さったような怪我をする。
表面的にはなんともない。
しかし水面下で怪我をしている。
すると皮膚に気泡ができる。
獣医に示されたあたりの皮膚を強くつまむと
プチプチと気泡がつぶれる音がする。
まるで荷物のクッションにするあのプチプチを潰しているようだ。
気泡ができた部分は毛が抜ける。
面白いほど抜ける。
当然ながらハゲになる。
まあ、それだけですめば幸いだ。
抗生物質の注射で済む。
それだけで済まない場合は、化膿する。
傷を負って2、3日してから腫れてくる。
悪くすると切開手術になる。
猫がケンカをしてきたな、と思われるときは
カラダをちゃんと調べた方がいい。
見ただけではわからない。
さわりまくって、あちこちの皮膚をつまんで
腫れているところはないか、プチプチ音がしないか、
毛が抜けているところはないか、調べた方がいい。
猫の爪はなかなか強い。
皮膚の表面が裂ける傷はわかりやすいが
注射針のように刺さった傷は外から全くわからない。
猫が尻尾を膨らませて帰って来たり
目が血走っていたり
妙に意気揚々としていたり(勝ったな)
妙に落ちこんでいたり(負けたね、あんたは)
近所で唸り声が聞こえたりしたら要注意です。
家の中だけで暮らす猫はもちろんこの限りではありません。
ハエタローも、もう散歩をやめてもらいたいです(玉子)