三國菜恵 12年7月15日放送
遊びの話 すぎやまこういち
讃美歌をうたってくれた祖母。
麻雀名人の父と母。
チンドン屋のおにいさん達。
作曲家・すぎやまこういちは
あそびを愛する大人たちに囲まれて育った。
彼は、ロールプレイングゲーム
『ドラゴンクエスト』の音楽を担当し、
そのメインテーマ曲ができたときのことを
みずからの半生に感謝するかのように
こんな言葉でつづっている。
あれは、五十四年と五分でできた曲だ
遊びの話 岩谷徹
1980年にヒットしたゲーム、パックマン。
あの特徴的なキャラクターは
ある食べものがきっかけで生まれた。
その食べ物は、ピザ。
開発者の岩谷徹(いわたにとおる)は
一切れ食べたときのかたちを見て
「これだ!」と思ったのだという。
最初に女性をターゲットにしようとは決めていて、
「女の子って、ケーキとかデザートとか好きだよなあ」と。
じゃあ“食べる”ことが、なんかゲームにならないかなって。
誰に届けたいだろう。
何をやればその人は喜ぶだろう。
それを四六時中考えていたから、
岩谷には、シェーキーズのピザがパックマンに見えたのだと思う。