中村直史 12年7月15日放送
遊びの話 藤本義一
仕事にまじめに取り組んでいると、
とある面倒な疑問がたちはだかる。
自分には、才能があるのかどうか。
そして、才能がないと思ったときに、どう動けばよいのか。
放送作家の藤本義一(ふじもとぎいち)は、
若いころから才能のかたまりのように見えた。
放送作家であり、劇作家であり、映画脚本家で
小説家、エッセイスト、その他。
20代ではやばやと芸術祭文部大臣賞戯曲部門を受賞すると、
その後書き始めた小説でも、直木賞を受賞した。
文芸の才能にめぐまれ、話せばおもしろく、なんだってできる男。
が、それはもちろん、世間から見た、安易なイメージ。
ものを生みだしつづけるところには、苦しみも、行き詰まりもある。
では、どうやって、それらを乗りこえられるのか。
行き詰まっても、
他人がくだらないと評価するようなことを真剣にやっているうちに、
思いがけない喜びが、天の方からガツンと来よる。
だから人生も真剣に遊んでたらええのと違うか。
遊ぶ。
それが答え。
みなさん、どうでしょう、真剣に遊んでますか?
天からの思いがけない喜び、味わってますか?