渋谷三紀 11年01月29日放送
文筆家、そして岡本太郎の母、岡本かの子。
彼女は、恋多き女性、そして恋深き女性。
若い頃のかけ落ちに始まり、
夫と恋人とが同じ屋根の下で
生活した時期もあったという。
人一倍傷つきやすく
誤解もされやすかったが
相手と真正面から向き合う生き方を
曲げようとはしなかった。
人間は悟るのが目的ではない。
生きるのです。
人間は動物ですから。
その言葉通り、本能のまま生きる
かの子の子として生まれたことは、
太郎にとって大きな幸運だったに違いない。
だって、子どもも子どもの感受性も、
母親に産み落とされ、育まれるものだから。