小野麻利江 12年12月23日放送
KYR
愛のはなし 永六輔
「好きな人に告白する言葉を教えて」
小学6年生の女の子が、
あるラジオ番組に、そんなほほえましい質問を寄せた。
それに回答したのが、作詞家の永六輔。
言葉は一番大切です。
でも、好きな人に
「あ、この子好きだな」とか
「いい人だな」と思われるには、
「おなべをいっしょに食べて同じものをおいしいと思う」
「夕やけを見て、両方が美しいなと思う」
というような
同じ感動を同じ時点で受け止めるのが、一番効果があります。
そうすると、使いあっている同じ言葉に
ドキンとすることがあって、
それが愛なんです。
6年生の女の子に、これがどう響いたかはわからない。
しかし、このエピソードを紹介したインターネットの投稿は
またたく間に広まり、
多くの大人たちの心を震わせた。
いっしょに過ごす。いっしょに感動する。
「上を向いて歩こう」を生んだ作詞家が、
またひとつ、シンプルだけど忘れがちなことを
教えてくれた。