佐藤延夫 13年1月5日放送
K YR
佐村河内守さんの生き方3
作曲家、佐村河内守さんとお母さんの
二人三脚のレッスンは、何年も続いた。
小学二年生になると、一年かけてバッハ作曲の「インベンション」を学び、
三年生では「ソナタ」と「コンチェルト」へ。
難関だったソナタを全て制覇した夜、
いつも標準語で指導するお母さんが、こう言ったそうだ。
今日までよう頑張ったね。
明日であんたは、お母さんを抜くじゃろう。
もうお母さんがあんたに教えてあげられることは、なくなったんよ。
標準語は、指導者としての言葉。
広島弁は、優しい母からの言葉。