蛭田瑞穂 13年2月17日放送
eston
BAUHAUS 3限目「バルセロナチェア」
20世紀のデザインに多大な影響を与えた
ドイツの総合造形学校「バウハウス」の第3代校長
ミース・ファン・デル・ローエ。
ミースは世界的な建築家であると同時に、
優れた家具デザイナーとしても知られる。
1929年に開催されたバルセロナ万博で、
ドイツパビリオンの設計を任されたミースは、
館内にスペイン国王を迎えるための椅子を設置した。
当時では珍しいスチール製のフレーム。
真っ白な山羊革のクッション。
斬新なデザインの椅子だった。
ミースの椅子は万博の終了とともに取り壊されたが、
のちに市販品として復刻された。
現在では「バルセロナチェア」と呼ばれ、
モダンデザインの最高傑作と賞されている。