蛭田瑞穂 13年2月17日放送
hugovk
BAUHAUS 5限目「ワシリー・チェア」
1919年にドイツに設立された総合造形学校「バウハウス」。
ハンガリー出身の家具デザイナー、マルセル・ブロイヤーは
1920年から4年間、バウハウスの家具工房に学び、
その後バウハウスの講師も務めた。
マルセル・ブロイヤーの代表作が1925年に製作した、
「ワシリー・チェア」と呼ばれるスチールパイプ製の椅子。
この「ワシリー・チェア」がパイプ椅子の原型といわれる。
簡単に持ち運べ、簡単に折りたためるパイプ椅子の登場は、
巨大なホールに人を集める国際会議やイベントの開催を容易にした。
椅子を単に座るための道具から、
人々のコミュニケーションを助ける道具にする。
デザインにはそのような力もある。