三島邦彦 13年2月23日放送
登場人物たち 女房(古今亭志ん生『厩火事』)
昭和の名人、古今亭志ん生。
彼の落語に出て来る夫婦は、いつもケンカをしてばかり。
ある時、働きもせず家で寝てばかりの旦那に業を煮やした女房が、
大家さんに旦那の悪口を言いつける。
あきれた大家さんは、そんな旦那とは別れてしまえとすすめる。
すると急にもじもじし、歯切れが悪くなる女房。
なんで別れないんだ、と聞く大家さん。
すると一言、
だって、寒いもん。
落語の世界の人々は、ケンカするほど仲がいい。