熊埜御堂由香 13年3月10日放送
出発のはなし2 三浦しをんの就職活動
直木賞作家、三浦しをん。
就職活動で、提出した作文の面白さが
編集者の目にとまり、作家になるよう勧められた。
結局、かたっぱしから受けた出版社は全滅で、
フリーター兼作家になった。
本は売れないし、バイトしながら
年を重ねていくのかなと、弱気になっていたとき、
中学からの女友達がさらりとこういった。
いざとなったらあんた一人ぐらい食わせてあげるよ。
ふっと心が軽くなり、
それから彼女はどんどん小説を書いた。
誰かが自分を見守ってくれる。
そう思ったときが三浦しをんの出発点だった。