蛭田瑞穂 13年3月23日放送



黒澤明と七人の侍②

映画「七人の侍」。
黒澤は本物の時代劇をつくるという信念のもと、
徹底的にリアリズムを追求した。
撮影場所もそのひとつだった。

戦国時代の農村にふさわしい場所を探して
黒澤は3カ月に渡って全国を駆け巡り、
最終的に伊豆を撮影場所に定めた。

さらに、村の東は堀切、西は御殿場、
北の森は箱根、中心部は東京のスタジオと、
村を複数の場所に分けて、別々に撮影をおこなった。

わずか数十戸の小さな農村を描くために
そこまで労力をかける。その執念が黒澤である。

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