三國菜恵 13年4月14日放送
ピンチ! 寺尾(てらお)
身体は小柄。
けれど、気っぷのよい相撲をとることで
人気を博した力士・寺尾。
彼の強さの秘訣は、
日々の稽古はもちろん、妻からのサポートが大きかったという。
1997年3月場所。
寺尾は足の親指を骨折。
休場をやむなくされた。
1359日つづいた連続出場記録がストップ。
しかも、歳はすでに34歳になっていた。
このタイミングでのケガは
「引退」と思われても仕方がなかった。
この焦りをひとりで抱えきれなくなった寺尾は、妻に電話。
すると、こんなひと言が返ってきた。
「あっ、そう。また頑張ればいいじゃない」
この言葉を期に、
寺尾は頭を切り替えてリハビリに専念。
そして、4年後の38歳、再び土俵に帰ってきた。
ピンチは、ひとりで乗り越えなくてもいい。
誰かと分け合えば、フッと消えることもあるのだ。