佐藤延夫 13年5月4日放送
みどりの日/ワーズワース
イギリスの詩人、ウィリアム・ワーズワース。
彼は、湖水地方の自然を愛し、そこで数多くの作品をつくった。
まるで、運命で決められていたかのように。
かつて牧場と 森と 小川と 大地と
あらゆる周囲の風景が
わたしにとって天上の光に包まれて見えたときがあった
これは、ワーズワースが、自らの幼少期を回想した詩の一節。
自然への深い敬意は、最愛の妹への手紙にも残されていた。
緑の森の中での感動は
人間や道徳的な善悪について
どんな賢者からよりも
多くのことを教えられる
ワーズワースが眠る、湖水地方のグラスミア湖畔。
緑まばゆい丘からは、きらきら輝く水面と、美しい山々を臨むことができる。
今日はみどりの日。
それは、美しい自然をゆっくりと見つめなおす日。