松岡康 13年5月12日放送
母の心配
ヒッピー文化全盛の1973年。
15歳の少年ウィリアムは
ローリングストーン誌のライターに抜擢され、
人気バンドのツアーに同行する。
キャメロン・クロウ監督が
自らの少年時代をモデルした青春映画
「あの頃ペニー・レインと」。
厳格な母は、
毎日2回電話することを約束に、
ウィリアムを送りだすが、
テストの心配。単位の心配。進路の心配。
電話するたび小言を言う母に
うんざりしたウィリアムは、次第に連絡をしなくなる。
久しぶりにつながった電話。
涙を流すほど心配した母が
ウィリアムに伝えたのは、たった一言。
「ドラッグだけは、やっちゃダメ」
母が心配できることなんて
いつの時代も同じもの。