佐藤理人 13年6月9日放送
ロックの日⑧「ライドン」
破れた服に安全ピンをつけ
髪の毛を逆立てても
パンクになれるわけじゃない。
パンクバンドの代名詞、
セックスピストルズのジョン・ライドン。
英国王室から大物ロックバンドまで、
あらゆる権威に彼は唾を吐き散らした。
神(God)なんて逆から綴れば
ただの犬(Dog)じゃねえか。
神でさえその攻撃の手を
逃れることはできなかった。
しかし空に向かって唾を吐けば、
その唾は自分に降り注ぐ。
ライドンはイギリス中の保守派を敵にまわした。
暴漢に左手を刺されギターが弾けなくなり、
やがてイギリスに住むことさえできなくなった。
人生を賭けた反骨精神。
それこそがパンクスピリット。
今日は6月9日、ロックの日。