澁江俊一 13年6月16日放送



宇宙開発の父

小惑星イトカワをめざして
宇宙を旅した探査機はやぶさの活躍は
多くの日本人に夢を与えた。

その小惑星の名前は
日本の宇宙開発の父・糸川英夫にちなんでいる。

若い頃、空に憧れていた糸川は
戦時中の名機とうたわれた、
ある戦闘機の設計にも関わった。
その名もまた、隼。

戦後日本の宇宙開発を
大きく飛躍させたのは糸川がつくった
わずか23センチのペンシルロケットだ。
アメリカやソ連のような大型の実験機がない日本で
小さな物で実験し、それを巨大化して実用にするという
「逆転の発想」だった。

当時日本には
レーダーでロケットを追跡する技術がなかったが
糸川は上空ではなく、水平に発射することで
ペンシルロケットの実験を可能にした。

まさに探査機はやぶさのように
果てしなく遠い夢をめざし
アイデアと実行力で一歩ずつ近づいてゆく。

糸川の業績と、無限の好奇心は
今も日本の宇宙開発者たちの、
大きな目標になっている。

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