茂木彩海 13年7月14日放送
海のはなし ドビュッシーの海
音楽家、坂本龍一が
「人生でもっとも影響を受けた音楽家」と語るドビュッシー。
彼が生み出す曲は、長調と短調が入り交じる不思議な旋律で
その瞬間、その場で感じた印象をそのまま残す
印象派の音楽だと言われている。
30代のころ書き上げた最高傑作。
交響詩、「海」。
目を閉じれば穏やかに、時に激しく荒れる海が浮かぶ。
彼は言う。
音楽の本質は形式にあるのではなく色とリズムを持った時間なのだ
そうか。海が訳もなく心地良いのは、
波がつくる音楽の時間が流れているからなんだ。