奥村広乃 13年8月17日放送
antonychammond
世界最古の墓の花
ミント。
セージ。
ラベンダー。
香りのよい草花が、そこには埋葬されていた。
イスラエル北部カルメル山の洞窟でみつかった、
約1万2000年前の墓地。
中石器時代に栄えた、
ナトゥーフ文化のものだと考えられている。
2013年7月に、
ハイファ大学の考古学者
ダニエル・ナデル氏のチームが発見し、
墓地に花を飾った最古の例として注目されている。
春には何百種類もの花が咲く、カルメル山。
でも香りのある植物は決して多くはない。
ナトゥーフの人々は香りのよい草花を選んで
死者に手向けたいと思ったのだろうか。
1万2000年以上も昔から
人は家族や仲間たちの命を
大切に思っていたことは間違いなさそうだ。