中村直史 13年9月8日放送
変えようとする人たち 山口絵里子
「社会起業家」という言葉がある。
社会が抱える問題を、事業を通じて解決していく人。
そういう意味だ。
日本人の社会起業家として、よく取り上げられている人物に
「マザーハウス」代表の山口絵里子さんがいる。
アジアの中で最も貧しいとされるバングラデシュの
貧困問題をなんとかしたいと、現地にバッグのブランドを立ち上げた。
バングラデシュの人々が、バングラデシュの生地でつくりあげ、
世界中に販売し、外貨を得る。
社会を良くすることと、ファッションのもつ「かわいい」という
気持ちを両立することを目指す。
そんな山口さんは、自分が「社会起業家」と呼ばれることに
大きな違和感を感じている。
なぜ「社会」と付けなければならないのかが、分からないんです。
企業は社会のためにあるべきだし、そうじゃない企業はマーケットの中で、
生き残るのが難しくなっていくと思います。
どんな会社だって、社会に役立つためにある。
そう考えると、だれもが社会起業家なのですね。