佐藤理人 13年9月21日放送
キングの道具箱③「段落」
作家スティーブン・キングが考える
物書きの道具箱の二段目にあるもの。
それは、
段落
だ。
多くの日本人は段落について
改行程度の認識しか持たない。
元々日本語には存在しない
文法なので無理もない。
しかし段落には明確なルールがある。
一つの段落では一つの事柄だけを述べ、
冒頭ではその要約を述べること。
キングは言う。
その本が読みやすいかどうかは、
中身を読まなくても分かる。
一段落が短く、余白が多い。
しかし、その後でこう付け加える。
言葉は無理に
ネクタイを締めなくてもいいし、
ドレスシューズを履かなくてもいい。
大事なことはルールよりリズム。
言葉の鼓動に耳を澄ませること。