蛭田瑞穂 13年11月23日放送
野茂英雄④
野茂英雄は1989年のドラフト会議で、
史上最多の8球団からの1位指名を受けた。
野茂はどの球団に指名されても
プロ入りすることを公言していた。
野茂は野球さえできればそれでよかった。
抽選の結果、野茂の交渉権を獲得したのは
近鉄バファローズだった。
くじを引き当てたのは当時の監督仰木彬。
野茂の特徴はその投球フォームにあった。
のちにトルネードとも称される独特のフォームに、
プロ野球界からは批判の声も上がっていた。
しかし野茂はプロ入りするにあたり
フォームを矯正されることだけは拒んだ。
そして仰木彬はそれを認めた。
仰木の判断が正しいことが証明されたのは
それから1年後。
新人の野茂は最多勝、奪三振王、新人王など、
あらゆる賞を総ナメにし、1年目にして
日本プロ野球界の頂点に立った。