大友美有紀 14年3月8日放送
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「ミツバチ」みつばちマーヤ
今日はミツバチの日。
かつて「みつばちマーヤの冒険」という
アニメーション番組があった。
おしゃまな女の子みつばちが主人公のお話。
実は、この有名なお話は、
ボンゼルスというドイツの童話作家が書いたもの。
その物語全体を貫いているのは、
大自然への讃歌だ。
桜と赤さんざしと、にわとこの花が、
雲のように咲き乱れた中に、
やすらっているかと見える、ある大きな庭園。
その上に来かかったとき、
マアヤは死ぬほど疲れきって舞い降りた。
赤いチューリップの花壇の中へ落ちた彼女は、
大きな花の一つにすがりついて、
花びらにぴったり身を寄せると、
深くうっとりと息づかいながら、
その花のちらちら光るヘリごしに、
輝くばかり青い空を眺めた。
ミツバチから見える世界の美しくしさに憧れてしまう。