大友美有紀 14年5月4日放送
olebrat
「アクターズ・スタジオ・インタビュー」 ハリソン・フォード
2000年、ハリソン・フォードがアクターズ・スタジオ・インタビュー
に来た時、彼の経歴は完全無比だった。
雑誌「エンパイア」の史上トップ百人の映画スターのリスト上、第1位。
彼は、ハン・ソロであり、インディ・ジョーンズだった。
それなのに、彼は見るからに怯えていた。
自分に対する期待の大きさを知っていたのだ。
ある学生が彼のプライベートな部分が
役を演じる際の邪魔にならないかと質問した。
僕は私生活では私人ですけど、仕事の上では観客が
全面的かつトータルなアクセスをしてくることを期待している。
人前で喜んで生きて見せなきゃいけない。
人によいところ、悪いところ、醜いところ、弱いところ、
強いところを見せる。矛盾も嫌な面も。
それを進んでやれなきゃいけない。
僕にとって、映画の素晴らしさは、演技により報われることは、
演技して満足感を覚えることは、感情のエクササイズの機会があること。
自分を投入して本当の感情が生まれてくるってことなんだ。
彼の演じるアクション・ヒーローは弱点がある。
それが、観客との感情的な繋がりをつくっている。
インタビューで怯えていたのも、自分をさらけ出したからこそだった。