大友美有紀 14年5月4日放送
liborkriz
「アクターズ・スタジオ・インタビュー」 ダスティン・ホフマン
アクターズ・スタジオ・インタビューは、
俳優たちが、自分の演技をどうつくり上げて行くかを語る。
ダスティン・ホフマンは、
演技においては俳優は自分自身のより深い罪と向き合うことだと言う。
演技は、いや、どんな芸術も、平常の暮らしのなかではできないかも
しれなことをやることだ。つまり、私たちは疵物だ。それが種の名前だ。
疵、疵、疵、疵だらけだ。自分の体のどっか熱いところ、
深い所でイヤなところに触ったら、意識的でなくても、
それから飛び跳ねて降りる。
自分たちの嫌な面、自身の鬼は知りたくない。
そう言って間を取り、遠くを見つめ、静かに続けた。
演技の仕事をするってことは、そうした鬼と握手することなんだ。