道山智之 14年6月21日放送
Phil Guest
バート・バカラック1
作曲家、バート・バカラック。
今年4月に来日したとき、彼は85歳。
ピアノを弾きながら、歌いながら、同時にオーケストラへの指揮を華麗にこなし、
感動的なステージをつくりあげた。
今回の来日は、前回の2012年から
まだ1年半しかたっていない。
彼はその理由を語っている。
「前回、私が日本へ来たとき、
心を開き、より深い感情を見せてくれたみなさんに
とても感動しました。
それは、以前日本に来たときとくらべると、
より感動的なものでした。
私は、地震や津波、それらによって発生した惨状を経験し、
日本のみなさんが心を開き、感じてくれたのだとほんとうに信じています。
多くの方々の感動を目の当たりにし、
心からそう思いました」
コンサートホールに響く彼のメロディは、
悲しみのあとにはなにかが待っているはず、という人生のメッセージそのものだった。