五島のはなし(21)
ちょっと前の話ですが、
落語専門情報誌「東京かわら版」の巻頭エッセーで
五島の「いあな」のことが出てました。
書いていたのは、爆笑新作落語家、林家彦いち師匠。
なんでも、落語家仲間とアフリカのギアナに行こうとしていたら
その仲間の都合で急遽行けなくなったとか。
じゃあ、せめて一人ででも、ギアナっぽいところに行こうと
全国の地図をくまなく探して見つけたのが、五島・福江島の「いあな」だったとか。
バカですね~。
彦いち師匠は、こういう普段の生活を落語に仕立てて爆笑させるのが得意です。
で、この「いあな」。漢字では井穴と書きます。
溶岩が噴出した際に、ああなって、こうなって、できた洞窟です。
隔離された生態系をもつため、世界的に珍しい生物がいます。
「なんとかハゼ」とか、「ほにゃららコウモリ」とか。
土器なんかも出土しており、大昔は人も住んでいたんだそうです。
何百メートルも続いた洞窟の先は海中に沈んでおり、
その先がどうなっているのかは「わからない」のだそうです。
ロマンあります。
恐竜とかいたらいいのになあ、と思います。
恐竜よりも井氷鹿が出てくると面白いです〜。
井氷鹿って神さま系の人ですか?
調べたら光る井戸から出てきて
尻尾が生えてる人だとか。
素敵ですねー。
えっと、神武天皇の東征のときに吉野の光る井戸から出てきた国つ神ですね。
原日本のネイティブといえます。
尾のある人と書かれていますが、そういう服装だったのかもしれないです。
平安時代の貴族の男子の装束である束帯も尻尾みたいなものを
ひきずっていると見えないこともないですから。
もしくは、制服された側の民族なので、貶められて描かれているのかも
しれませんです。
五島の穴ならまだいるかも。古い神話など残っていませんか。