佐藤理人 14年10月5日放送
Infradept
私の脚本術⑥「園子温」
若い頃は食べるためにカルト教団や過激派に入った。
ハリウッドのプロデューサーに手ぶらで会いに行き、
口からでまかせで物語をでっち上げた。
「愛のむきだし」の脚本家園子温の人生は、
映画と同じく型破りだ。
「しちゃいかん」ということはない
と思うんですよ、映画に。
彼は人と同じであることを徹底的に拒否する。
コンビニに行って帰ってくるだけの生活をしてるから、
コンビニに行くだけの映画しか作れない。
日本は平和すぎるから、映画がどんどん大人しくなる。
恥や失敗こそ表現にとって最高の肥やし。
彼は映画という武器で戦う、
世界一平和なテロリストだ。