飯國なつき 14年10月19日放送
dogpong
あの人の酒② ヘミングウェイの愛したダイキリ
作家の思索に触れたい時、
その人の愛した酒を飲むのも一興だ。
飲みっぷりのよい作家のひとり、へミングウェイ。
原稿執筆中はしらふを守り抜いたが、
いざ仕事が片付くと街に繰り出し、心ゆくまで酒を飲んだ。
お気に入りの一杯は、ラム酒の量をダブルにし、
砂糖を抜いた特注のフローズン・ダイキリ。
人生のおよそ3分の1を過ごした灼熱の国、キューバでは
清涼なダイキリがよく合っただろう。
彼が通いつめたバー、「ラ・フロリディータ」では、
いまでも、件の酒を味わうことができる。