道山智之 14年10月26日放送

141026-04

濱田廣介 4

童話「泣いた赤おに」の作者、
濱田廣介。

廣介は、言葉を声に出して、歌うように作品を書いたそうだ。
書斎からは、蜂のうなりや、かけ声のように
声が聞こえてきた、と彼の娘が回想している。

ある日、後ろでじっと見ていた娘に気づいて
「う?」と振り返った廣介は、
まだ夢のなかにいる人のような様子で、
またすぐに原稿の中に戻っていった。

彼は、作品の中に生きていた。
そして、今も語りかけてくる。

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