中村直史 14年11月23日放送
STA3816
鉄川与助と教会
時は明治時代。
やっと信仰の自由が認められた日本で、
数々の教会を建立した長崎県五島列島出身の大工、鉄川与助。
ほとんどの教会は、貧しい信徒たちが出し合った資金で建てられたもの。
質素なものが多い。
けれど、彼がつくった教会には、華やかさがある。
自由に祈ることを許された喜びにみちているかのようだ。
彼のつくった教会にはどれひとつ同じものがない。
木造、コンクリート、石造り、バロック風、ロマネスク風。
信徒たちの祈る喜びが乗り移ったように、
鉄川与助の「つくる喜び」もあふれている。
教会は、100年の時をこえ、世界遺産に登録されようとしている。