森由里佳 14年12月7日放送
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贈り物⑥ わすれられないおくりもの
アナグマは、死ぬことを恐れていません。
死んで、からだがなくなっても、
心は残ることを、知っていたからです。
スーザン・バーレイの絵本
「わすれられないおくりもの」の一節だ。
ゆっくりと眠る様に亡くなったアナグマは、
友人たちに、宝物となるような知恵や工夫を遺していた。
それは、彼らにとって、
大好きなアナグマからの「わすれられないおくりもの」だった。
しかし、アナグマが遺したいちばんの「わすれられないおくりもの」は、
「死んで、からだがなくなっても、心は残る。」
という、幼い読者とその親へのメッセージかもしれない。