三島邦彦 15年1月18日放送
はじまりの言葉 川上哲治
選手時代は「打撃の神様」と呼ばれ、
監督時代は9年連続日本一。
野球界に伝わる、
「名選手名監督にあらず」という言葉を覆した男、川上哲治。
その川上が引退後、野球解説者として初めて放送席に現れた。
偉大な人物を前に緊張するアナウンサーに向かって、
川上はこう言った。
放送に関しては、僕が素人で君が先輩だから、
びしびし指導してください。
日本一の解説者になるつもりだから、どうぞよろしく。
その時、川上さんが選手としても監督としても
一流になった理由がわかった気がする、
と、アナウンサーは後に語った。