伊藤健一郎 15年2月15日放送
月に立った男たち ユージン・サーナン
“月面に降り立った最後の人間”。
アポロ17号船長、ユージン・サーナン。
カソリック教徒であった彼は、宇宙での体験をこう口にした。
地球はいきいきとして雄大で、
その存在は、偶然の産物にしては
あまりに美しすぎる。
われわれより大きな何かが存在するはずだ。
宗教的なものでなく霊的なもの。
人間の作った宗教を超越する
万物の創造主が、存在するに違いない。
もしも、サーナン船長のように、誰もが地球を俯瞰できたなら。
われわれ人類は、様々な隔たりなく、深く理解し合えるのだろうか。
アポロ計画が終了して40年余り。
サーナン船長を最後に、人は月を歩いていない。