薄景子 15年3月15日放送
Alvesgaspar
旅のはなし ギュスターヴ・フローベールの言葉
旅するたびに、思うこと。
空は果てしなく続いているということ。
星は毎日、降り落ちそうなほど瞬いているということ。
一日のはじまりと終わりは、水平線がオレンジ色に染まること。
そして、日々、頭の中をいっぱいにしていた
あんなことも、こんなことも、
とてつもなくちっぽけなことだということを
旅は教えてくれる。
フランスの小説家、ギュスターヴ・フローベールは言う。
「旅は人間を謙虚にする。世の中で人間の占める立場が
いかにささやかなものであるかを、つくづく悟らされるからだ」