伊藤健一郎 15年4月18日放送
あの頃、あなたに憧れた。(ジャクソン・ブラウンの場合)
シンガーソングライター、ジャクソン・ブラウン。
『1970年代で最も完成された作詞家』と称される彼が、
音楽の洗礼を受けたのは1964年。16歳の頃だった。
ジャクソンはその日、ローリングストーンズのライブに出かけた。
そして、人生を変える景色に出会う。
だれかが、灰皿で重みをつけたパンティーを
ステージめがけて投げたんだ。
そしたらキースに当たってね。
僕と一緒にいた女の子は、すっかり正気を失ってしまった。
それで思ったわけさ。“これを仕事にしなきゃ”って。
空を飛び交い埋め尽くす女性の下着。
実に仕様もない光景が、偉大なミュージシャンを誕生させた。