蛭田瑞穂 15年6月21日放送
artbyrandy
太陽⑦ アナクサゴラス
古代ギリシャでは太陽は神と考えられていた。
太陽はすべての生命の源である。
人々がそう考えるのは無理もない。
しかし、哲学者のアナクサゴラスは違った。
日食や月食などの観察から
太陽は燃え盛る巨大な石の塊であると説いた。
しかし、その説は人々に受け入れられるどころか、
神への冒涜として罪に問われてしまう。
アナクサゴラスの正しさが証明されるのは
のちの天文学の発展を待たねばならないが
彼の慧眼には驚くしかない。
常識を疑えば、そこから真理が見えてくる。