大友美有紀 15年7月5日放送
「作家の時間割」サマセット・モーム
執筆は毎日、午前中の3、4時間。
1日千語から千五百語書くことにしている。
午前中の仕事を正午ごろ終えても、
まだ書きたくてうずうずしていることがあった。
「月と六ペンス」の作者、サマセット・モーム。
書いているとき、ある登場人物を作り上げていくとき、
それは常に私につきまとって、頭の中を占領している。
そいつは、生きているんだ。
もしこれを自分の人生から切り離したりしたら、
とても寂しい人生になってしまうだろう。
モームはなにかを見ながら書くことはできないと信じていた。
机はいつも、なにもない壁に向けていた。
書くことは、生きることに近い。