蛭田瑞穂 15年8月2日放送
夏を感じる③ サーファー・ガール
ビーチボーイズ3作目のアルバム『サーファー・ガール』。
海やクルマといったテーマは前作までと変わらないが、
複雑なコーラス・アレンジ、斬新なコード進行、
無駄のないサウンドデザインなど、音楽面では飛躍的な成長が見られる。
このアルバムでリーダーのブライアン・ウイルソンは
初めてプロデューサーも兼ね、
以来、その天才的な音楽の才能を開花させていく。
『サーファー・ガール』についてブライアン・ウイルソンはこう述べる。
才能を認められたい。敬愛されたいという猛烈な願望から、
徹底した完全主義を貫いた。すぐに暴君という評判が広まったけど、
最高を、完璧を求めた。その結果、ビーチボーイズにとって初めての、
本当にいいアルバムをつくることができたんだ。