佐藤延夫 15年8月1日放送

150801-02

夏の風物詩 玉屋

江戸の花火屋の代表格、鍵屋の七代目には
腕のいい番頭、清吉がいた。
暖簾分けとなり玉屋を名乗ると、
鍵屋をしのぐほど人々の支持を集める。
両国の川開き花火では、鍵屋よりも上流を受け持った。
その技術の高さと人気を表す歌が残っている。

  橋の上 玉や玉やの声ばかり なぜに鍵やといわぬ情けなし

しかし人気絶頂の玉屋は火事が原因で、
一代限りで江戸おかまいとなる。
初代玉屋は、花火のように燃え尽きてしまった。

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