大友美有紀 15年9月6日放送
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「殻」 ナラ・レオン
ボサノバのミューズ、ナラ・レオンは、
子どもの頃、いつもコンプレックスを持っていた。
姉のダヌーザは、ブラジルで一番有名なモデルだった。
姉が活躍し、輝きを増すにつれ、
ナラは自分の殻に閉じこもりがちになっていく。
12歳の頃は、泣いてばかりいた。
おとなしくて、シャイで、
自分自身をすごく醜いと思っていたわ。
最悪なのは、美人の妹だっていうこと。
あのとき、ナラ・レオンは
まだ存在していなかったわ。
ギターを弾くことを覚え、歌を歌いはじめ、
シャイな女の子は、いつしか女神になった。