大友美有紀 15年9月6日放送
pincusvt
「再び、美しきボサノヴァのミューズ」 ナラ・レオン
1970年、ナラ・レオンはパリで穏やかな生活を送っていた。
ブラジルの音楽にフランス語の歌詞をつけたり、
フランス語からポルトガル語の歌詞を作る仕事をしていた。
そして、音楽を通じて「ブラジル」を見いだしたいと思っていた。
軍事政権の灰色のブラジルではなく、
思春期時代の希望に満ちたブラジル。
上手く説明できないのだけれど、
でも、急に、唯一歌いたいと思ったのが
ボサノヴァだったの。
ギターを手に取って歌いはじめた。
そこにブラジルから、ナラ・レオンのアルバムを
録りたい、という手紙が届く。
ボサノヴァ集だった。
ナラは、再び音楽が好きになった。
そのアルバムのタイトルは
「美しきボサノヴァのミューズ/Dez anos depois」
女神は帰ってきた。