佐藤延夫 15年11月1日放送
よくわかっていない/末松謙澄
明治から大正時代のジャーナリスト、末松謙澄。
九州から16歳で上京すると、
高橋是清と知り合い英語を教わり、
大学中退を経て、東京日日新聞の記者となる。
彼の社説が伊藤博文の目に留まり、
官僚として西南戦争に従軍。
その後、外交官になりイギリス留学を果たし、
世界初の英語版「源氏物語」を出版。ついに文学者になる。
以後、衆議院議員、内務大臣なども歴任・・・。
こんな美しすぎる経歴の彼にも、ひとつ謎の業績があった。
源義経とジンギスカンは同一人物だ、という説を
イギリスで広く流布したのは、彼の執筆によるものである。
日本を広くPRすることが目的だったようだが、
なぜこのテーマを選んだのか、それはよくわかっていない。