伊藤健一郎 15年11月21日放送
philippryke
それぞれの反戦旗 手塚治虫
私にはただひとつ、これだけは断じて殺されても翻せない主義がある。
それは戦争はごめんだ、ということだ。
漫画家の手塚治虫は、反戦主義者だった。
そして、彼の漫画は、こんな哲学のもと創作された。
反戦だの平和だのの政治的なお題目では、
子供はついてこない。
率先して生命の尊厳から教えていく姿勢が大事。
手塚が自らの日記と呼んだシリーズ『火の鳥』。
その未来編は、こんな言葉で締めくくられる。
今度の人類こそ
きっとどこかで間違いに気がついて……
生命を正しく使ってくれるようになるだろう