蛭田瑞穂 15年11月22日放送
愛のかたち シラノ・ド・ベルジュラック
フランスの劇作家エドモン・ロスタンの戯曲、
『シラノ・ド・ベルジュラック』。
詩の創作と剣の腕前は一流だが、
巨大な鼻をコンプレックスに持つ主人公シラノ。
彼はロクサーヌという女性を愛していたが、
そのコンプレックスゆえに打ち明けられないでいた。
すると、ロクサーヌから意中の男性がいることを告げられる。
そして、その男性もまたロクサーヌに秘かに想いを寄せていた。
相思相愛の仲を知ったシラノは
文才のない男性に代わってロクサーヌに恋文を書く。
それはシラノ自身の想いを綴った手紙でもある。
シラノの橋渡しによって、ふたりは結ばれる。
愛のために身を献ずる。
そんなかたちの愛もある。