森由里佳 15年11月22日放送
naquib fadzil
愛のかたち 意地悪にこめた愛
鬼才、セルジュ・ゲンズブール。
浮名の多い彼も、女優ジェーン・バーキンとは長く連れ添った。
「彼女のどこが好きか?」
と質問された時、ゲンズブールはこう答えたという。
「彼女の心の中にいる俺」
多くの美女とのスキャンダルをもつ男の言葉は、
自信に満ち、傲慢、冷酷にすら聞こえたかもしれない。
だが、ゲンズブールの死後、
ジェーン・バーキンはこのように語っている。
彼の、私に対する悪意だと思っていたことは全部、
感受性の強い、恐ろしくロマンチックな人間の自己防衛だったの。
彼は自分のことを「偽の意地悪」と言っていたけど、本当にそうだわ。