三島邦彦 15年11月28日放送
編み物のはなし アルベール・アンカー
スイスの国民的画家、アルベール・アンカー。
19世紀のスイスの
地方の暮らしを鮮やかに描いた。
にしても、編み物と少女の絵が多い。
たとえば、こんなタイトルたちだ。
「編み物をする少女」
「編み物をする二人の少女」
「バスケットを持って編み物をする少女」
「窓のそばで編み物をする少女」
「眠る幼児を見ながら編み物をする少女」
どの絵でも、
少女たちは目をふせ、一心に編み物をしている。
車の音も、ケータイの着信音もなかったころの
田舎の静けさが聞こえてきそうだ。