澁江俊一 15年12月20日放送
Zanpei
タンポポの味
死ぬことをテーマにした映画「お葬式」で
監督として高く評価された伊丹十三。
続く「タンポポ」では
食べることを徹底的に描いてみせた。
ラーメン、スパゲティ、
味噌汁、北京ダック、チャーハン・・・
食べるという
人間に欠かせない欲望を、
ユーモラスに、そしてエロティックに表現。
日本よりアメリカで高く評価され、
独自の食文化を知らしめた作品となった。
日本橋のたいめいけんでは
映画に出てくるオムライスが今でも食べられる。
ふわふわのオムレツをナイフで切ってライスにかける
そのスタイルに十三のこだわりが生きている。