澁江俊一 16年1月10日放送

160110-05

山頭火の孤独

今日は慶應義塾を創立した
福沢諭吉の誕生日であり、
早稲田大学を創立した大隈重信の命日。

まっすぐな道でさみしい

また見ることもない山が遠ざかる

など、5・7・5に捉われない、
自由律俳句で知られる種田山頭火。

20歳で早稲田の文学部に入学したが、
神経を病み、2年後に中退。
故郷の山口に帰るも、事業に失敗。
妻子とも別れてしまう。

 どうしようもないわたしが歩いている

 酔うてこうろぎと寝ていたよ

もし山頭火が何事もなく早稲田を卒業していたら…
こんなにもさみしく美しい句の数々が、
生まれていただろうか?

タグ:

«    »

topへ

コメントをどうぞ

CAPTCHA



login