小野麻利江 16年1月24日放送
北欧のはなし オーディンの箴言
「オーディンの箴言(しんげん)」というものをご存知だろうか。
それは、中世の北欧の海を制していた
ヴァイキングが残したとされる名言たち。
164連からなるこれらの詩の内容は、
荒くれ者のヴァイキングらしく、酒にまつわるものが少なくない。
たとえば、
人の子にとって、ビールは、そう言われるほど良いものではない。
たくさん飲めば、それだけ性根を失うものだから。
と、ビールの飲みすぎをたしなめたり。
酒杯を手に持ったきりにするな。酒はほどほどに飲め。
必要なことだけ喋るか、そうでなかったら、口をつぐんでおけ。
と、酒気帯び状態でのおしゃべりに、注意を促したり。
宴会場を飛び回るのは、忘却の青鷺といって、
人の心の分別を盗むものだ。
と、酒の席で色々な人と話す危険性を諭したり。
新年会も、そろそろ打ち止め。
これらオーディンの箴言が身にしみている方も、
きっと多いことだろう。