名雪祐平 16年1月30日放送
首の行方 オリバー・クロムウェル2
335年前の今日、1661年1月30日。
ある男の遺体が、
遺体なのに、
首吊りの刑にされた。
イギリスの清教徒革命で
国王チャールズ1世を滅ぼした
オリバー・クロムウェルの遺体だった。
クロムウェルの死後、王政が復古し、
英雄のまま亡くなったはずが、
大反逆者となってしまったのだ。
首も刎ねられ、
ウエストミスター寺院の屋根に
25年間も晒しものになった。
ある日、暴風雨がやって来た。
首が、コロリと、地面に落ちた。
首は、それから300年の旅に出る。